先日、日本政府観光局(JNTO)より、
2016年11月の訪日外客数の推計値が発表になりました。
久しぶりに統計をグラフ化してみました。
単月の訪日外客数で見ると、
昨年度より、13%増の187万人が訪れたとのことでした。
久しぶりに見ると、伸び率がだいぶ鈍化したなーという印象でした。
国別に見てみても、元気のない10月11月です。
ここ半年の伸びの鈍化は、
中国や東南アジア各国のビザ緩和が2月で一巡したことも大きな理由です。
対前年比推移を国別に見てみると、点線が全体平均ですが、
2015年に爆発的に引っ張ってたのは、中国でした。
中国なんて100%越え、香港も50%越え、振り返ると物凄い伸び率でした。
2014年のフィリピンの増加率も目立ちます。
一方、この半年で言うと、それでも伸びているものの、これまでの勢いがなくなってきました。
韓国、英国、シンガポールでは前年割れする月も出てきていますし。
それでも2桁成長って、他ではなかなか見られない業界の成長率です。
この今多くの人が来ている時に、いかに満足してまた期待と思ってもらえるかが、
2020以降の日本の観光業の明暗を分けてくるものと思います。
身を引き締めて頑張っていかなくては。
ちなみに、現在の成長率で2016年を終えるとどうなるか、はこちらです。
年初は2500万人を越えると思いましたが、難しそうですね。
2,400万人を超えるかどうかでの着地となりそうです。
油断していると4,000万人に届かない感じで、
2020に4000万という目標数値はとても緊張感のあるいい数値です。
地道に頑張って環境を整えつつ、ビザ緩和などの大型策を織り交ぜていくと、
きっと明るい未来が待っているはずです。