新型コロナウィルスによる影響を鑑み、5月の間、ノットワールドは大部分のスタッフを休業といたします。
6月以降は、状況を見て、検討していきます。
休業に至った背景
コロナウィルスの影響が、顕著になってきたのは2月中旬からでした。
状況の悪化に伴い、キャンセルの波は、第二波、第三派とやってきました。
当初は、遅くとも夏くらいに回復するものと見て、当面の運転資金を確保するとともに、それまでに普段できていなかったことを準備しながら備える方向で動いておりました。
ただ、この1ヶ月で状況は大きく変わりました。
12−18ヶ月は今の状況が続いていく可能性があります。
企業のCSR(企業の社会的責任)と称されて様々な活動が行われていますが、一番の企業の社会的責任は雇用を維持することだと感じています。
「社員の生活を守ること」それが経営の役割です。
企業として、悲観的なシナリオも踏まえて行動していかなくてはなりません。
「今後に備える前に、企業の存続が最優先」という舵を切ることになりました。
その中で、企業が出来ることは、売上をあげることと、支出を切り下げることです。
売上をあげることについて、企業によっては、全く従来の業務と関係なく、マスクや消毒液を既に販売し始めている会社もあり、見習わなくてはとも感じています。
ただ、まだ多くは種が見えていない中で、みんなで動くのは非効率です。
支出を切り下げることについて、メンバーに状況も理解してもらい、見直せる限りは既に見直しました。
後の大部分は人件費という状況です。
5月6日に緊急事態宣言は終わるかもしれませんが、インバウンド旅行業界的には、海外の状況を見ていてすぐに回復することは見込めません。
こうした状況を踏まえ、5月は国の雇用調整助成金の施策を活用するに至りました。
報道に出ている通り1日8330円上限ということで、持ち出しもありますが、支出が部分的に補填していただけるだけでも、ありがたいという状況です。
国のお金は将来への負担の転嫁に他ならず、心苦しいところですが、将来利益を上げて世の中に再度貢献していけるよう取り組んでいく所存です。
5月に取り組むこととお願い
休業にすることをメンバーに伝えた時、河野有が「ワンピースの2年間の修行」を例に出しました。
言い得て妙!
5月中は充電期間として、各自で自己研鑽に励んでもらい、パワーアップした形で再始動します。
もちろん5月中も既に頂いている仕事については万全の体制で対応いたします。
そして、ここからはお願いです。
5月の間、経営陣は通常以上に稼働予定です。
メインは、戦略立案と事業創造です。
売上を確保する種を仕込みたいと考えています。
雇用維持か解雇か、に加え、はたまた出向か、という議論がネット上で盛り上がってましたが、単に溢れる仕事を業務委託で振っていただくのでも構いません。
観光業界であればより知見を活かせると思いますが、観光業界以外でも私たちが貢献できることがあれば是非ご相談いただけないかと思っています。
行政事業についても各種公示の相談をいただくことがありますが、是非お気軽にご連絡ください。ガイド育成・ツアー造成・モニターツアー・プロモーション等から全体のプロジェクトマネジメントまで、幅広く成果にコミットして貢献いたします。
5月休業という選択肢を取るに至りましたが、この決断はネガティブなものではなく、攻めに転じるための体制を整えるための一手です。
そうできるように、これから1ヶ月、現実と向き合っていきます。