福島第一原発20キロ圏内ツアー作成中。そこで何を得たいですか?

事業起ち上げ奮闘記

はじめまして。ノットワールドの岡本です。
最近取り組んでいる内容についてぜひ知ってほしいと思ってブログを書いています。

今、福島県の沿岸部を巡るツアーを作っています。
そして2018年の2月に販売を開始します!

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大学在学中に、何度も福島には訪れていて、考えることがたくさんありました。

よく、「考えさせられます」という感想を述べる人がいますよね。
僕はよく「具体的に何を考えたの?」と聞きたくなってしまいます。
でも、福島県はまさに「考えさせられる場所」なんです。
うまく言語化できないのですが、いろんな論点が当てはまるというか、湧き出る場所なんです。
なので考える内容は、その人の興味によって異なるので、一概に「これ」とは言えないんです。

例えば、
「人間は好き勝手やりすぎではないか」「ここで暮らす人にとっての幸せはなんだろうか」
「自分はどうしたらこの地域に貢献できるのか」「自分はどう生きていくのか」など、
答えのなかなか出てこないものばかりですが、
福島を訪れることで、このような問いに出会い、考えさせられるのではないでしょうか。

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何度も足を運び、様々な方にお会いさせていただきました。
いくつか強烈な印象が残っている思い出があります。

例えば、福島県の農家で一番最初に自殺をした方の息子”樽川和也”さんのお話です。
震災直後、代々受け継いできた農地が汚染され、将来が見えなくなり、
父親には「農業を継がせて間違っていた」と言われたそうです。
これ以上語らなくても、どんなにつらい出来事だったかは明らかでしょう。
この話は、「大地を受け継ぐ」という題名で映画化されています。
「大地を受け継ぐ」の公式サイト
そんな樽川さんの「幸せはなんだろうか」「どうしたら笑顔になるんだろうか」と疑問に思い、
率直にお伺いしてみました。
すると樽川さんは「やっぱり自分の作ったものをおいしいって食べてくれるのが幸せだ」
そうおっしゃったんです。

他にも、果物農家の方のお話も印象に残っています。
震災後、果物が出荷できない状態が続いたものの、そこを乗り越え、再出発しています。
この農園に人が来て、人と人が繋がっていく、そんな状態が好きなんだそうです。

同じ過ちを繰り返さないように、何が起こったのかを伝えることを使命としている語り部の方。
自分たちは未来に向かって進んでいるということを知ってほしいと話す自治体の方。

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いろんな方のいろんなお話を伺いました。
そして、思ったんです。
「それってツアーで達成することができるんじゃないか。」

ツアーで農家を訪れて、おいしい野菜、果物をいただく。
(実際おいしすぎておいしいとつい言ってしまいます。)
なぜあのような事故が起こったのかを知る。そして今後の教訓を考える。
(ある方の「人間は好き放題やりすぎだあ。神様は見てるべ」という言葉がズシンと来ました。)
暗い話だけではなく、未来に向けて進んでいるという話も聞く。
(そんなことが福島で!?という話はたくさんあります。)

自分がツアーを作って運営することで、ここに住む人、地域に貢献できるんじゃないか。
そう思うといてもたってもいられず、まさに今作っているところです。
そして2月には販売を開始します!

みなさんは福島県でなにを見たいですか?なにを知りたいですか?何を得たいですか?
ツアーの中身に反映したいので、ぜひ教えてください。
2月に開始するツアーに反映させたいと思います。

申込はこちらからお願いします。





ちなみに今はこんなところを視察しています。

津波の被害が深刻だった場所。ポツンと家が残っていますが、以前は住宅街でした。

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放射線の影響で住めなくなってしまった場所。家の前にバリケードがあるのがわかります。
ここは原発からほんの数キロしか離れておらず、線量が高いのでバイク、歩行者は通行禁止です。
しかし、警備のためところどころで人が立って見張っています。その人は大丈夫なのでしょうか。

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汚染された土壌を黒い袋に詰めて一時保管している場所。
30年以内に福島県外で処分するということが確定していますが最終処分場もまだ決まっていません。

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みなさんは福島でなにを得たいですか?
コメントまたはお問い合わせをお待ちしております。

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